« インディアン・パシフィック ~South Austraria2000~ 1 | トップページ | インディアン・パシフィック ~South Austraria2000~ 3 »

2010年12月30日 (木)

インディアン・パシフィック ~South Austraria2000~ 2

 時間は過ぎ、「2ndシッティングの皆様、朝食の用意ができました。」待ち構えたように食堂車へ。他の3人は席にいた。「よく眠れたか?頭痛くないか?ははは。」カナダ男がそう心配してくれた。意外と気を使ってくれている。車窓には、ようやく人工物が見えてきた。ゴトゴトとポイントを渡り、徐行をはじめた。クックについた。タンカーや同じ型の客車が見える。救援用であろう。真っ黒に日焼けをして万一に備えている。我慢の出来ないこの日本人は食事も早々と切り上げ、列車の外に出た。10  9 8駅は土産物兼売店が一軒あるだけで、他に何もない。列車を見ると、燃料や水を補給している(写っているのは当時の管理人。今もあまり変わっていない)。13 駅の片隅に小屋がある。11 トイレのようなその建物は、鉄道建設時に強制労働された人たちのいわゆる「タコ部屋」の跡である。過去の鉄道建設において人権無視の労働はどの国も同じであることを痛感した。中に入ると、日本語の落書きだらけで目を覆いたくなる。折角来たのだから何かを残して帰りたくなる気持ちは分かるが、何もこんな所に書くことはないのだろう。実に恥ずかしい。12_3
 1時間ほど後に列車は発車した。ここでシドニー行きの列車と交換した。

つづきます。

|

« インディアン・パシフィック ~South Austraria2000~ 1 | トップページ | インディアン・パシフィック ~South Austraria2000~ 3 »