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2010年9月13日 (月)

金曜日に書いた最後の一行「多大な不安」は的中した。

この日、一緒に生活していた雌猫が永眠した。たぶん結構な年齢だったと思う。(写真は春先に撮影)

Nuko 家に来たのは8年前、何処からか捨てられて命からがらやってきた。その時すでに大人猫だった。
しばらく外で箱つくってそこで飼っていたが、となりのアパートで無断で飼われていた数匹のオス猫に何度も嫌がらせをされていたので見かねて家で飼い始めた。

その日帰りがやや遅くなり、帰りの電車内、胸騒ぎがおさまらず滅多にしない親へメールをおくる。名前以外ほぼ原文。
「○○ちゃんの様子どう?(改行)旅行、気が気でないから中止しようかと。」20時48分

なかなか返事が来ない。
やむなく地元駅のみどりの窓口付近でひたすら待つ。

「○○ちゃんは7(19)時30分頃亡くなりました。苦しがらず即死みたいな状態。-(中略)-今はダンボールのお棺です。ずっと苦しくて横になれなかったが、今は横になってます。合掌。可愛くておりこうな猫でした。明日行ってオーケーです。」21時17分
つまりメールおくる僅か1時間ほど前だった。
最期の頃は餌もほとんど食べず痩せ、体全体で呼吸するほど苦しそうだった。
週のはじめ、親が「死の臭い」がすると言っていた。

朝、我慢できずに部屋で漏らしてしまった。今までなかった。普段口やかましい爺も何かを感じたか何も言わなかった。
出かける前に声をかけてあげた。苦しそうながら何も言わず顔を見てくれた。それが最後だった。

帰って棺の中の仏様を見る。まだ温かい。でもその目は開くことはない。安らかに。

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