急行アルプス上り
夕刻、松本から上りのアルプスで新宿へ戻る。
行きと同じ席、同じ顔ぶれでの帰り道。
先行のあずさが出てしばらく時間を置いてからの発車である。
沢山の人たちに送られて松本を後にする。音楽(Material Girl/Madonna)をかけご機嫌である。
道路を歩く人、踏切を待つ人、皆この珍しい列車に注目する。
遊んでいる子供たちはその手を止めて「?」から「!」の顔をしてこちらを見る。
子供たちにもちょっとうれしいサプライズだったかもしれません。
こういった注目はこの先続くだろう。
さて、BGMは1985年の洋楽をかけている。これは85年の大晦日夜にFMで放送されていた番組を録音した当時のオリジナルである。
これもすんなり録れたものでなく、ステレオラジカセを持っていなかった自分は兄に願って貸してもらった。とはいえ紅白を見ている家族にはそうとう目障りになっていたこともあった。
まだ明るいのにともぞう氏をはじめ皆さんはビールが進んでいる。塩尻を発車し、トンネルを抜けて岡谷、下諏訪と通過し諏訪湖が見えます。
上諏訪到着。停車中も曲(St.Elmos Fire→Miami Vice→We Don't Need Anoter Hero)がかかっているので退屈しない。
当時の映画テーマソングが中心だがこの路線をこの列車内で聞ける、まさに24年越の夢がかなっている。
発車。茅野を通過し高原の風景が広がります。
小淵沢で弁当積み込みのため一旦停車しましたが、なかなか早いペースです。列車は草原のフィールドにシュプールを描きながら甲府盆地への坂道を下っています。
不思議な自然現象が見られました。
甲府の側線に一旦停車。 山梨市に進んでスーパーあずさに道を譲る。ここまで逃げ切った。
夕方の勝沼を通過し、山道に入る。
いくつものトンネルを抜け、笹子付近を走る。
並行する高速道路からは、この列車をどんな風に見れたのだろうか。叶わぬことだが平行するバスから是非見たいものである。
大月付近のビルのガラスに反射してこの列車が映る。想像以上に鮮やかなブルーであった。後ろに機関車がくっついているのは愛嬌である。 鳥沢鉄橋を渡ります。夏至なのでまだ明るいです。
列車は高尾に停車。
かなり長時間の停車となりました。
八王子で停車し、立川でもまた長時間の停車となりました。ここで諦める人もいました。
ずっと晒し者になって嫌気がさしてきましたので正直リタイアしようかとも思ったが、終点まで乗ってみよう。
反対側のホームに一般客に混じって三脚を持って走り回っているファンもいます。ともぞう氏は三脚を肩に担いで走る姿を「マサイ族」と呼んでいたがまったくそのとおりです。
立川を発車、日曜の帰宅時間を新宿に走ります。
窓を開けてちょっとカメラを出して撮影。
西国通過!
三鷹通過!
今自分は夢を見ているのか?
ホームでは先行列車発車→すぐに通過のアナウンス→ちょっとして轟音の機関車+客車+機関車が通過 の流れでしょう。
それにしても恐ろしいほどの注目度です。
まもなく新宿に終着。現実は冷たすぎる。
一人旅がスタンスだが今回はボックスシートでの旅だったので見知らぬ3人組との相席だけは避けたかったのでともぞう氏を誘ったが、快く付き合ってくれたこと、
定期時代の「急行アルプス」の住人だった同士として乗車出来た事に感謝したい。
執筆中にマイケルジャクソンが急死のニュースが入ってきた。
今回、12系であるため165系によくあう(あくまで個人的に)彼の曲は持っていかなかった。小淵沢に向かっている最中に「We Are The World/USA for AFRICA」の1フレーズだけがイヤホンから流れてきたのみだった。
マイケルは伝説になってしまった。
はたして「アルプス」も伝説になってしまうのだろうか。
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コメント
マイケル死すともアルプス死なず
投稿: ともぞう | 2009年7月 1日 (水) 13時51分
そう願いたいです。
投稿: 二足歩行 | 2009年7月 2日 (木) 08時49分
オイラも乗りたかったです!!
投稿: 大佐 | 2009年7月 4日 (土) 17時24分
数少ないチャンスをものにしましょう。
投稿: 二足歩行 | 2009年7月 6日 (月) 12時45分