捨てられないもの
人から見ればゴミにしか見えないものでも、その人の思い出の詰まったものはなかなか捨てられないものである。
そういったものばかりでなく資料的な価値のありそうなものも捨てられない。
どこからともなく(たぶん押入れの奥)から発掘された地図。すでに色も黄ばんで折り目も破れていた。
正式な発行日などは書かれていなかったが、付録などから察するに20年近く眠り続けていたのだろう。
地図はその後本棚に仲間入りして更に20年以上経過した。
その一部を紹介します。
一番目を引いた部分は多摩川の砂利採取の線路がしっかり描かれているところです。
今回は下河原駅から南に伸びる線路跡をトレースします。 本音を言えば正確な線路配置図がほしいです。
郷土資料からを頼りに察すればDD13が無蓋貨車を推進で押し込んでいたのでしょうか。
下河原駅跡。現在は施設の建物が建っていますが90年代前半くらいまで空き地でした(A)。
施設の南の道路は線路跡に沿って斜めに合流しています(B)。
コンクリート工場の金網も道路に平行せず設置されています。線路に沿ってでしょうか(C)。だとすると樹木の辺りが線路跡になります。
終点部。堤防の上から撮りました(D)。ここで地図上の太線、トロッコが堤防を乗り越して川までのびています。
川を見る。かつて砂利採取場は現在バードウォッチングのスポットです(E)。地図を信じればこの足元から川へ向けて線路があった事自体考えられない風景です。
そうだよな。初めて来た時に左下のX型の杭に腰を下ろして人間関係で悩んでいたのが高校時代だったから、それでも22年経っているんだ!そうだ、その時は郷土の森は建設中だった。
そして西(オリエンタル多摩工場)に伸びる怪しげなトロッコの線路はその後大規模な造成工事が行われ、大きな建物が建った現在は全くわかりません。
この地図はまだまだ可能性が秘めておりますのでまた更新させていただきます。
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