音漏れ
出勤時の満員電車の中での音漏れは不快である。
そんなある日、
「♪てぃ~く・お~ん・み~~(ていく・おん・みー)、てぃ~く・み~~お~~~ん!(ていく・おん・みー)♪」
斜め前に立つ女性のイヤホンからこんな音楽が流れていた。
あの「a~ha」の「テイク・オン・ミー」(85年)である。
というよりあのテンポの良いドラムとシンセサイザー音のイントロですぐこの曲だと分かった。
女性は若者風の服を着ていたが、降りるときにさりげなく顔を見ると、30代であった。
そして先日もやはり自分と同世代と思しき男性のイヤホンからもこの曲が流れていた。
この曲のシンセサイザー音から少し前に流行った「パラパラ」の語源である、とされているのでそう信じている。
おかげで一日頭の中ではこの曲がかかりきりである。
当時イラストと実写が被る洒落たプロモは話題を呼び、北欧出身の彼らは日本にも来て歌番組で自分のレコードに口を合わせるパフォーマンスを披露した。
実際に歌ったのはグラミーの時ぐらいだったか。いずれにせよ今なお多くの人に聞かれているということは名曲であろう。
垢抜けたこの曲の入ったアルバムをオープンリールカセット(カセットの中身が脱着できるが、うっかり扱うとテープが外れてしまい大変な事になる)に入れて
こんな列車で旅をしました。
先進国とはいえまだ日本はこんなよき時代でもありました。
いずれにせよ音漏れする位の大音響は周りの人の不快感だけでなく、本人の聴力も衰えるのでやめたほうがいい。
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