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2007年9月29日 (土)

常紋峠・挑戦2004

夏が近づくとどうしてもこの場所に足を運びたくなる。これもこの地で眠る先人からのお誘いであろうか。
前年の運休の悔しさもあり、8月末に少し休みを取って朝一の飛行機で女満別に降り立つ。バスを乗り継ぎ北見へ。
いつものスーパーで弁当を買い、いつもより一本早い列車で現地へ。留辺蘂で下車。ここの公園で急いで食事を済ませ、下り貨物の撮影をする。
その後、いつもの金華行きに乗り込み終点金華へ。他に乗客はいなかった。
早速イヌたちの歓迎を受ける。砂利道を峠に向かって歩けば一頭のポニー君が。人懐っこくとても優しい目をしている。短い時間遊んでしまった。
Fh000003 別れは惜しいが、峠に向かう。ずっと自分の後ろ姿を見ている。辛いので勘弁して欲しい。
国道を右に折れ砂利道を歩く。3回目となれば通いなれた道。タオルを頭に巻いて耳を覆えば虫もうるさくない。リュックには熊避けの鈴が鳴り響く。
途中の倒れかけたカーブミラーもそのままだ。歩き続けると少しずつ上り坂の辛さを感じる。並行する同じ坂道をDD51が重い貨物を引いている。頑張らねば。
やがて左右に分かれる。いつもなら右に曲がってそこでカメラを構えるのだが、今日はそのまま山道を歩く。ここから先は初めてである。森が深くなり、足元がぬかるんできた。
右側の視界が開けてきた。そこに向かって進む。構築物が見えてきた。ついに信号所に辿り着いた。廃止になった線路に腰を下ろし休憩する。じっとりしていた汗がスーッとひく。
三脚と望遠レンズをセット。何本かの列車を見届ける。以前とダイヤは余り変わらないがどの列車もエンジン全開で向かってくる。
午後3時。轟音を響き渡らせながらゆっくりと重連の貨物列車が通過する。シャッターを押し、機関士と挨拶を交わし列車を見送る。Fh000006 機材を仕舞い下山する。夕暮れ時である。山は日の入りが早いので急がねば。
その後、多分バスに乗って生田原に向かった。
左足の裏が痛い。前の日歩いた時痛めたか。
翌朝生田原で自転車を借り、峠に向かう。交通量のきわめて少ない道は気持ちいいが、だらだら上り坂は徐々にひざを重くする。
釣堀付近よりダート道に入る。パンクしてはいけないので慎重にペダルをこいでゆく。じっとり汗が出てくる。踏切の手前でライダー氏と出会い、自分もそこで撮影する事にした。
彼は自転車で来た自分にまず驚き、ここの貨物列車はどんなものかと尋ねられる。現物見て欲しいから時速15キロくらいでゆっくり通過しますとだけ答えた。
列車の通過時刻が近づいてきた。まもなく静寂を破ってゆっくりと貨物列車が通過。シャッターのタイミングが少し遅れ、失敗。Fh000008
この迫力には鳥肌モノだ。隣のライダー氏も鳥肌をを立てていた。
2本目を撮影するため別の場所に移動する。列車が来る頃は撮影者が5人になった。上で藪を掻き分ける音がする。動物でした。
轟音とともにゆっくり列車は通過。他の3人はそそくさと車に乗り込んで行ってしまった。追っかけ行為だろうか、折角ここまで来てそんなことして何が楽しいのだろうか。
さらにその日は上り便、最終日も飛行機の時間ギリギリまで撮影でき、満足して帰宅の途についたのはいうまでもありません。
翌日からしばらく、地獄のように仕事に追われました。これもトンネル労働者たちの怨念だろうか。

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