代々木・梅もと
都内中心にあるごく普通の立ちそば店。文章が危険ですので状況によっては削除するかもしれません。
「プロ野球選手並の収入に挑戦」ある求人広告に載っていた。「学校見学の案内をするだけ」だったかの仕事内容が怪しい。未経験者でも出来るところが更に怪しい。いずれ自分とは縁が無い業界である。
泉の時に少し触れた教材販売という仕事が、ここの常連さんの質問にあったが口頭ではうまく説明できなかったので書いてみます。
そもそも入社したワ社が業績不振で親会社コ社にいったん吸収され、それから代々木生活が始まり半年くらいで業績不振でまた別の子会社S社に引き渡された、そこも代々木でという過去があります。
そのS社において、アルバイトたちが北関東や甲州地方の進学校の名簿を片っ端からなんとも紛らわしいアポトークの電話をかけます。その内容とは「○○塾と△△予備校(いずれも大手予備校)の□□(教材名)です。-中略-、お友達の××さんもやっています。只今指導担当の先生が近くを回っておりますのでお話だけでもいかがでしょうか。」
ここで出てきた大手予備校はそこの講師がビデオ教材に登場するだけでS社とは何の関連もありません。お友達の××さんも名簿から適当に言ったものです。「指導担当の先生(ただの営業)」も電話口のすぐ横にいます。
相手が「話だけでも」とOKを出せばたとえ夜だろうと北関東や甲州方面へと馳せ参じる。2ヶ月間契約ゼロなら首なので皆必死だ。自腹で現地に向かえば時には深夜まで粘ってでも契約をとる気持ちでいる。折角行っても玄関口で追い返されることもしばしば、さすがに少し可哀想である。
逆にひと月2~3件契約でノルマ達成それ以上なら売上額に応じて手当ての比率も上がる。「プロ野球選手並の収入」が手に入るのである。まさか自分がこんな世界にいた事かを思い知った。ちなみに求人広告を出していた会社は同業他社であった。
なので受ける電話は解約に関するクレームと借金取りからばかり。
そんな会社でも売りっ放しの教材(モノ自体は悪くない。ただバカッ高いだけ)では勿体無いので自ら客(受講生)との電話FAXを使ってのサポートを立ち上げたM先生。一流私大を卒業し塾を立ち上げたものの病気で入院中に後輩の講師に受講生全て持っていかれてしまった、という人でした。
数少ない頼りになる人でした。
そんなM先生とカネ無い同士よくこの店で昼食を共にしていました。まだまだ書き足りませんが前置きはこの辺で終わりにしておきます。
代ゼミ本館に隣接しています。お店の作りは昔のままですが、券売機があります。
冷やしそばとカレーのセットの食券を購入。しかしすっかり顔見知りになったおばさんはもういません。
今日は玉子サービスデーだそうです。経験からするといつもサービスデーみたいです。
麺やわらかく味付けは濃い口、カレーはそれほど辛くはありません。当時を思い出しました。
今日がもう少し涼しければ好んで食べていた梅もとのラーメンを食べたかったです。
浮き足立つ自分の心にブレーキをかけてくれる店、なのかもしれません。
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コメント
「梅もと」にはいろんな世界が存在するんですね…。
中野の梅もとには売れないお笑い芸人の世界が存在しますし。
投稿: ともぞう | 2007年9月18日 (火) 14時59分