府中・たまぞう
このお店は府中であるが、農工大の南側の国分寺街道沿いにあります。
この辺りは幼少期の自分にとって庭みたいな場所です。ここから少し南に府中団地があり、そこで生活していました。
その頃に毎年どこからか地図を貰っていまして、けっして精巧ではないその地図で町名やら道路やら駅などを少しずつ覚えていき、まだ行かぬ未知の土地への思いを馳せておりました。
その地図には北府中駅の南側から府中市を横切る形で線路があります。米軍基地まで続いております。それが現在の富士見街道であり、いわゆる廃線跡であるということは、ずっと後になってからです。
自分の記憶では、ちょうど舗装工事をしていた頃(昭和50年頃)が一番古いものであり、それ以前はわかりません。
さて人生初の廃線跡めぐり、富士見街道を自転車で走りますが昭和も終わるその頃にはもう鉄道の匂いはどこにも残っておりません。
最後の基地への入り口付近の数メートルも雑草が生い茂り、近寄ることは不可能でした。しかし、金網の向こうを横から見ると、敷地内の踏切り部分は掘り返された様な形跡が遠目にわかります。
金網沿いにはには駐車場がありその踏切のそばまで行くことができましたが、不審者と間違われてはと恐れ、あきらめました。
それからまもなくの元号が変わった頃、公園整備のため、ずべてが更地になってしまいました。
聞く話によれば昭和45年くらいは草ぼうぼうの獣道であり、東芝に勤める人たちの通路として利用されていたそうです。
さらに昔は米軍兵士たちの輸送も行っており、よく列車が動かなくなっては線路沿いの人たちとコミュニケーションをしていたそうです。
未だにこの線路には謎が多く、情報を求めます。
さて、だいぶ話がそれてしまいました。そんな場所に行列ができるラーメン店があり、気になっていました。
この日は行列も少なく、入りやすかったです。一番安い「豚麺」を注文しました。店内は若い人たちで賑わっています。
15分ほどで出来上がりました。見た目のとおりこってりで中が見えません。上にかかっている黒いのは、ゴマでした。
麺は細麺です。薬味に菜の花が入っていたのは初めてです。薄さ2ミリのやわらかいチャーシューが2枚のっています。
量はやや少なめですが、自分にはこれで充分でした。となりの席の学生はおいしそうに食べてました。バイオテクノロジーとか難しい事学んでいる人も、こういった物が好きなのでしょうか。
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